「……」
相変わらず窓の外を眺めたまま。
…朝ぶつかったから、嫌われたのかな。
ちょっと寂しいな、転校早々嫌われるなんてさ。
「あ、今日の放課後俺が学校案内してやるよ!」
「えっ、いいのか?」
「楽しそう!私も行きたい!」
「お前は今日補習だろ?」
「うっ…」
「はーい自業自得ー(笑)」
なんて勇斗と咲夢と話をしてたら、あっという間にチャイムは鳴り、先生が来た。
「はーい、じゃあ教科書開いてー。」
えっ…教科書…?
やば…忘れちゃった…
前の2人どっちかから借りようとしたけど…
「えっ…」
2人とも寝てるし…
通路空けて隣の席は今日休みらしいし…
もちろん後ろの席には誰もいない。
仕方ない…
「白石さん…」
と小声で呟きながら、白石さんの肩を叩いた。
「…!!!」
すると彼女は驚いて、目を大きく見開いていた。
…え、そんなに驚いた?
でも、事情を話すと、首を傾げて眉間にシワを寄せながらも教科書を見せてくれた。
「…ごめんね、ありがとう…」
もちろん返事は相変わらずない。
…俺の事、そんなに嫌いだったのかな?

