教室にもどってくると、伊織ちゃんが待っててくれた。
「華菜、おかえりー」
私と伊織ちゃんの席は隣同士。
自席へ向かって私が歩くにつれ、目線が上に上がる伊織ちゃん。
「ただいま~」
席に座って、ふぅとため息。
意味はないけど……。
「で、何て答えたの?」
「え?なにが?」
「告白!」
え?
何で知ってるの?
エスパー……?
「そりゃわかるよ、だってあんた毎日のように告白よびだされてんじゃん」
ち
「そんなわけないじゃん、こんなブサイクなのに」
ありえないよね。
あ、でも、確か…昨日呼び出されたような。
「あんたよくそんなこと言えるよね、今の一言ですくなくともこの学校の女子は敵にまわしたよ!」
笑いながら、私に言った。


