……………目が離せない

何故か、桜の木を見上げるその人から目が離せない


特に何をしているわけでもなく
ただ桜を見ているだけなのに…




そして何故だか
私はその人とこれきりじゃないような気がしていた






「なに、これ」


この不思議な感覚に戸惑いを見せつつも
私は公園を後にした
















この時の私は、

あの桜の木があの人と巡り会わせてくれた事をまだ知らない