「いや、覚えてはいたんだけど、何せ私クラスの人とあんまり関わりないからさ。ましてや男子なんてもっと関わりないからさ。自分の記憶に自信なくて…」 あー、私何ぼっち宣言してんだろ。 これ、構ってって言ってるように聞こえたりしてないかな? 「ふーん。おれは、覚えてたよ。荒川さんの名前。出席番号も一番だしね。」 なんとありがたい。 鴨野君が話す時には、こっちに顔を向けて、まっすぐに目を見るから… この人はきっと、優しい人なんだな、 と思った。