「そっか!じゃあこれ食べてみて!!華のために作ったの〜」

「ってこれ今回作るはずのマドレーヌじゃない!」

でもそれを食べるだけで涙が出そうになって下を向いた。

「華?不味かった??」

ううん。近くにこんなにも温かい友達がいることが、私の唯一の救いなのかもしれない。

「ありがとっ」

つまらない人生も、友達のいるおかげで乗り越えられる気がした。