「華〜!!!」

私の名前は市村華。
大人しいってわけでもなく、ただ普通の女子高校生である。
あっちから凄い音で走ってくるのは…

「恵里ちゃん!おはよう」

「おはよう!!」

友達の恵里ちゃん。すごく元気いっぱいの女の子!ガサツな感じもするけど長年恋してる人がいるんだって。

「いいな〜私も恋がしたいよ」

「華したことないんだっけ」

そう、私は恋というものをしたことがない。

「ま、ここ女子高だしね〜出会いはないか〜」

そして、ここは女子高。
できるわけがなかった。

「ま、高校生活楽しもうよ!!」

「そ、そうだね」

そういわれると余計に辛くなってくる。
私だけ前に進めない。
一年前と変わらない。