「り――起きて――」




「んぅ~…」




誰かが呼んでる…?




私、東雲美璃(シノノメ ミリ)。
只今春を満喫中。




焦げ茶色のふわふわっとした
ミディアムヘアが春の陽射しに
照らされる。


ポカポカお布団の中で
気持ちよく眠っていると
声が聞こえてきた。




んぅ…あれ、体が重い…




いつもと違う違和感を感じて
薄らと寝ぼけながらに目を開く。




すると見知らぬ顔が私を見つめていた。




「………ほぇ?」




うわぁ~綺麗な顔~…
こんなにかっこいい人見たことないなぁ。




そっか~これ夢なんだ~
だからこんなかっこいい人が
私を見つめてるんだぁ~…