「こんなとこいたら風引くよ? 今、11月だし寒いでしょ?」 顔をあげると優しい眼差しでこっちを みて心配してくれる男性がいた。 「べつに、寒くないし。」 「体、震えてる。 家来る? てか、来い。」 そう言って男はアタシの腕を掴み立ち上がらせる。 そのままアタシを車に乗せた。 あー、うち死ぬのかな。 誘拐されてんのかな。 いろんなことを考えていると 意識を手放してしまった。