「おい、起きろ。着いたぞー」


完全に意識を手放してたアタシは

伸びをしながら目を開ける。

目の前にはマンション。

隣にはさっきの男。

やっぱり夢じゃなかった。


「ね、ここどこ?」


「んー?俺ん家」


あー、やっぱアタシ終わりかな。


「何、あたし襲われるの?」


男は飲んでた炭酸飲料を吹き出した。


「いやいや、そんなことしないって。
親切に心配して家に連れてきたのに
ひどい言われようだなぁ。」