幼なじみが、先生で。



「ふぁ〜………」


手で隠していてもバレてしまうくらいな大きなあくびが出た。


睡魔と痺れと戦いながらようやく校長先生の話も終わり、肩の力が抜けてくる。


でも式はまだ終わらない。

新しく来る先生たちの長い挨拶が残っている。


挨拶なんかしなくていいのに。

きっとみんなも思っていることだろう。



先生たちが次々壇上に登って行く姿をボーッと眺めていると、


なんだかあの人どことなく蒼ちゃんに似てるかもしれない。


壇上に居る1人の先生が気になった。


蒼ちゃんの夢を見たせいで今日は頭の中が蒼ちゃんでいっぱいだ。



「えー…白蓮高校から来ました……………」


ついにまた長い話の始まり。


再び睡魔に襲われ頭がゆらゆらと揺れ動く。

他の人たちもみんな眠そうだ。