「海里、これあげる」 「わ〜!ネックレスだ!このガラスみたいなのはなぁに?」 「シーグラスっていうんだ」 「しーぐらす?」 「海岸によくあるガラス片のことだよ」 「そうなんだぁ」 昔、蒼ちゃんから貰ったシーグラスのネックレス。 とても嬉しかったのを覚えている。 「海里に似合うと思って僕が作ったんだ」 「さすが蒼ちゃんだね!」 蒼ちゃんはとても器用で昔から物作りが上手だった。 ネックレスなんかも簡単に作れちゃうほど。 「シーグラスはね、海の宝石とも呼ばれているんだよ」 「宝石…………」