「可哀想に。絶対助からない病気らしいですって。」






「まぁ……。助からないってことは……
















死んでしまうのね……」














うるさいうるさい。









私が死んだって誰も悲しまないの。





誰も傷付かないの。










助からない。









それはもう、知っている。











未來「……はぁ」









もう、私が……










勇気「ねぇ、お母さん。あの子、助からない病気なの?」







「えぇ。そうらしいわね……」








勇気「じゃあ、私と一緒ねっ!ねぇ、お名前教えて」









未來「…………」










話しかけないでよ……







私は、助からないの。









そんなに元気なの……?












勇気「ねぇ……未來「うるさいっ!!私は、助からない病気なの。皆近づかないの。貴方も近づかない方がいいよ。移っちゃうから」











「あ、ごめんなさいね。未來ったら自分が助からない病気ってことが嫌みたいで……」









勇気「じゃあ、未來ちゃんは私と一緒ねっ!私もね、もう助からない病気なの。まぁ、私は、死ぬ気ないからっ!お母さんお父さん皆が応援してくれてるもんっ!だから、未來ちゃんも頑張ってね!」









「ほら、勇気いくわよー。あ、ごめんなさいね。」


勇気「はぁい」


「いえいえこちらこそ」












うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい















勇気「またねっ未來ちゃんっ!」










未來「…………」