「ごちそうさまでしたー!」


どうも。私は今、梨乃ちゃんと中庭でお弁当を食べた終わったところです。


「あ、そうだ!私、図書室に本返しに行ってくるねー」


梨乃ちゃんは結構本が好きで、家で暇さえあれば読書をしているらしい。ミステリー小説を読んでるんだとか。


「うん。じゃあ、お弁当教室に持ってくね。」


「うん!ありがとー!返したらすぐに教室行くねー!」


「はーい!」


片手に本をもち、もう片方の手を振りながら走っていく梨乃の後ろ姿を見て、美甘は呟いた。


「さて、私も動きますか...。」


あ、たんぽぽの綿毛...。
綿毛が階段のように段々となって飛んでいる。


「どこから飛んできてるんだろう...?」


私はたどってみた。

なんか、童話の兄弟を思い出しちゃうな。