「よく覚えてない。スタンプに返信してしまって。怒られたのは覚えてる」
怒られるわ。
そんな真面目なときに。
「スタンプ見られて、そしたら、物凄く呆れられた。オレ、自分で思った以上に動揺してたみたいで。その原因がたった一個のスタンプだったのかって」
「...」
「キヨシって、小悪魔?」
「えっ?」
「時々、動揺させることやるじゃん。」
ドンッと音がして、あたしはビクンとなった。
地面を踏みしめて、周防は立ち上がったのだ。
「あれは、面白がってるの?」
「ひどっ」
こんな劣等感にまみれてる人間に、そんなおそれ多いことが出来るか。

