「すっ、周防さん」
ただ、呼び止めるだけなのに、
気を失いそうに緊張した。
周防が振りかえる。
心臓がバクバクする。
少し出来た距離。
黙ってると、周防がゆっくりと、歩み寄ってくれた。
身体が動くのに合わせて、シャツが揺れて、
あたしは、周防の身体に纏いつき、優雅に垂れているシャツに、視線を奪われた。
柔らかそうな素材。
ずっと、周防に触れられてて、いいな。
嫉妬のあまり、手が、伸びる。
スルッと指先で触れる。
なんとも言えない、艶な手触り。
触ってしまうと、今度はたまらずに、がしっと掴みたくなった。
...でも、出来ない。
しない。

