「周防さんに、これ以上迷惑かけなくてすむから、これで良かったんです」 「...そうでもないけどね、オレ、もろに責められる立場になった訳だから」 「それは、ごめんなさい」 「いや、...もっと早く、こうしてれば良かったと思ってる」 穏やかな声を残して、周防が歩き出す。 背中を向けないでほしい。 一緒に歩き出そうとしても、体が動かない。 何かに、身体の自由を、強力にねじ伏せられている。 自分なんかが何をやったって迷惑なんだ。 そういう強烈な自己否定が、内側から自分を縛り付ける。