今日は運転手で


「周防さんに、これ以上迷惑かけなくてすむから、これで良かったんです」    

「...そうでもないけどね、オレ、もろに責められる立場になった訳だから」  
 
「それは、ごめんなさい」

「いや、...もっと早く、こうしてれば良かったと思ってる」

穏やかな声を残して、周防が歩き出す。

背中を向けないでほしい。

一緒に歩き出そうとしても、体が動かない。

何かに、身体の自由を、強力にねじ伏せられている。

自分なんかが何をやったって迷惑なんだ。

そういう強烈な自己否定が、内側から自分を縛り付ける。