今日は運転手で


「あ...」

周防が呟く。

周防にとっては、大したことではないから、気付かなかったんだろうな。

かばってくれて、嬉しかったけど、もう、会えなくなる道を選択されてしまった。

「あのっ、周防さん」

あたしは、ペコリと頭を下げる。

「ありがとう。助けてくれて」

それから、ゆっくりと顔を上げる。

まじまじと周防を見る。

自分がしたことに気付いたらしい周防は、動揺している。

「ありがとうじゃ、ないじゃん」

あたしは首を横に振る。