「...うん」
行くあてはないのに、歩き出す。
「そうだった。気になってたんだ。さっきのLINEスタンプ、何で泣いてたの?」
あたしは動揺する。
「あれは...友達と会ってたら、急にその友達が、彼氏に連れ去られてしまって、悲しかったから」
「うわ、可哀想~」
「それで、無性に周防さんが恋しくなったから」
周防は黙る。
「何とかしてよ周防さん...って思ったら、つい、あんなものを...ごめんなさい」
周防は頭を抱える。
「何で、そういうこと言うかな。恋しがっちゃダメだろう。嫌な見合いに連れていく、運転手兼監視役だったんだぞ?オレは」

