外は雨が降っている。
傘を挿した人たちが、目のまえを流れていく。
あたしは、フリーで、お暇で、都合がいいのかな。
愚痴られたって、よく、分からない。
目を戻すと、カンナの前にあった、割と大ぶりなケーキが、半分になっていた。
彼女の胃に落ちて、ふんわり甘いその味すらも、イカるパワーに変えられていくようだ。
あたしは、カップの紅茶をすすって、ポットの最後のお代わりを注ぎ込む。
その間に、彼女のお皿から、ケーキは消えていた。
「やっぱりスイーツよね!!甘いものは怒りを和ませてくれるわ」
はあ...そうなんだ。
カンナちゃんは二個目のケーキを頼んだ。
「もう、決めた。この間から、色々と誘ってくる、吉岡に、乗り換えちゃおう。あいつなら、暇だから、忙しくて会えない、なんてふざけたこと言わないはず」
・・・って、そんな理由でいいのかな。
だいたい、吉岡くんって、彼女居るじゃないか。
色々と誘ってくるって・・・
どういうことなんだろう。

