「帰るって・・・送り届ければいい?」 「・・・そうか、帰っちゃうと、終わりなんだ」 顔を上げる。 周防が困ったようにこっちを見てる。 「このヒール履きなおして、戦闘服も代えて、周防さんとどこか出かけたい」 「ええっ?」 「だって、いっつも送り迎えしてくれるだけだもん。たまにはいいじゃない。・・・って、これが最後なんだろうけど」 「最後?」 「会えるの。だって、周防さんの連絡先、知らないし。教えてもらえないし。どこに住んでるのかも知らない」