愛のカタチ



「はい!じゃあ、二人ともこのクジを引いて!」


木場くんに差し出された四角い箱の中に手を入れ、一枚くじを引いた。 


『14番』


そのクジを頼りに席を探すと、入り口に近い下座にあった。 


「お邪魔しま〜す」


隣は、大崎くん。
昔のイメージはメガネをかけたアンパンマン!


今は……髭を生やしていて、ジャムおじさんのようで笑いを堪えるのが大変だった。 


他愛もない話をしながら、右隣が気になった。


時間になっても、一向に現れないから。


それと、無意識に賢司の姿を探していた。


でも、見つからない。
やっぱり、今日は来ないのかな……。


一瞬、静まり返った部屋。

そして、割れんばかりの拍手。


幹事の松本くんが登場し、恩師の町田先生を上座に案内した。


先生や松本くんのご挨拶のあと、いよいよ乾杯に!!


「「「カンパ〜イ!!! 」」」


カチン、とグラスが重なり合う音があちこちで響き渡り、すぐさま拍手が沸き起こった。