――集合10分前。
すでに、多くの人が店の前に集まっていた。
「キャー、懐かしいー!」とか、「元気だった?」と言った言葉が、あちこちで飛び交っている。
私たちが近付くと、いち早く、それに気付いた子がいた。
「あっ!真理と美沙じゃん!元気だった?」
昔と変わらず、明るく面倒見のいい姐御肌の百合がにこやかに駆け寄ってきた。
百合は気取らない性格の上、涙もろくて、人情味溢れる人柄のせいか、誰からも好かれていた。
もちろん、私も大好きだ。
嬉しくて、思わず抱きついてしまった。
「もう、真理ったら相変わらずだね」
その他にも懐かしい顔ぶれが次々と現れ、流れに沿って、『四季彩』の暖簾をくぐった。


