愛のカタチ



あれこれ考えてしまうと、気分が滅入るから出掛ける支度でもしようかな。 


今朝、焼いたパンを紙袋に詰め、車のキーを片手に玄関の鍵を閉めた。


――バタンッ。 


車に乗り込むと、まだ10時前だというのにハンドルが火傷するほどに熱くなっていた。


窓を全開にし、クーラーも最大風量にセットした。


サングラスをかけ、CDのセットをすると、ギアをパーキングからドライブモードに切り替えた。


襲い掛かる熱風にしばらく耐えながら車をゆっくりと発進させた。


お気に入りのCDを聴きながらの実家へのドライブは、快適そのものだった。 


今日は、ついてるかも!


一度も赤信号に引っ掛からないなんて! 


海沿いのこの道は、夏休みともなると、行楽客で賑わい、すぐに渋滞で動かなくなる。 


でも、今日はかなりスムーズ!


これだけで気分をよくしてしまう私は、結構、単純かもしれない。