アンティーク風の看板に筆記体で書かれた店名『Fortune』。
店先に並んだテディベアのぬいぐるみが、私たちを温かく迎えてくれているようだった。
店内に一歩足を踏み入れると、ラベンダーの香りとともに優しいメロディーが奏でられていた。
およそ10坪程のスペースに、所狭しと置かれた可愛らしい雑貨たち。
とりわけ、テディベアに目が奪われた。
何とも言えぬ優しい瞳を持った彼らに思わず近寄り、そばで眺めた。
その中でも、デニム地に赤と紺のチェックの装いのそれに惹かれた。
「可愛い…」
自然と口をついて出た言葉だった。
「それ、気に入った?」


