サッカーを本当に心の底から愛していた賢司。 特定の彼女を作らないのも、愛すべきサッカーがあるからだ…と、いつも自分に言い聞かせていた。 でも、賢司のその一言で、頭の中に、ひとつの思考回路が出来上がった。 決勝で国立競技場に来れたら―― いや…… 県代表として、選手権大会に出場できたら―― 賢司の彼女として、堂々と付き合えるはず……と、真剣に考えていたあの頃。 それが見事に破れた瞬間―― 国立競技場からも、賢司からも遠く離れ、それぞれ別の道を歩むこととなった。