どれくらい泣いただろう――。 私の姿が見えないことに気付いた拓也が、二階まで探しにきた。 「どうした?こんなところで……。急にいなくなったから心配したよ。大丈夫か?」 「……うん、大丈夫」 その頃には、涙も止まり、気分が悪いから横になっていたことにした。 「本当に大丈夫なのか?顔色が悪いぞ。もう少し休んでおくか?」 「ううん、もう平気だから……」 拓也に肩を抱かれ、二人で静かな部屋をあとにした。 階段の踊り場に出ると、階下から賑やかな声が聞こえだした。