問診のあと、カーテンで仕切られた椅子に座り、生まれて初めて内診を受けた。
先生の顔は見えないけれど、恥ずかしさでいっぱいだった。
検査はすぐに終わったが、天井にあるモニターにスイッチが入れられ、「ここに赤ちゃんがいますよ」と告げられた。
――…赤ちゃん、やっぱりいるんだね。
このときは、不思議と冷静だった。
でも、喜びよりも戸惑いの方が大きかったのも事実。
モニターを見ても、何がなんだか分からないし、実感が湧かないのだけれど、知らぬ間にお腹に手を当てていた。
再び、診察室に戻ると、医師は、にっこりと微笑んだ。
「おめでとうございます。妊娠6週目です」
「……ありがとうございます」
そのあとは、出産予定日や日常生活の留意点など、いろいろと説明を受けたが、よく覚えていない。
ただ、ここに……
私のお腹に、拓也と私の赤ちゃんがいるんだ、ということを噛み締めた。


