――と、 「田中さん、1番の診察室にお入り下さい!」 と、若い看護師に声を掛けられ、再び、心臓が物凄い速さで動き出した。 ドキドキして、口が渇くようだった。 思わず、舌で唇を何度も舐め回した。 変な汗が身体中から噴き出てきて、掌や脇の下が汗で滲んだ。 『1番』と書かれた部屋のドアをゆっくりと開けた。 「失礼します」 「はい、こんにちは! こちらに座って下さいね」 ニッコリと笑う初老の医師に、内心、安堵した。