数日後、意を決して、近くにある総合病院を受診した。
初診扱いだったから、まず、総合受付で内科の外来予約を入れ、長いこと待合室で待たされた。
一旦、診察室に入ると、すぐさま尿検査を命じられた。
尿検査なんて、ほんと久しぶり。
仕事をしていた頃は、毎年健康診断を受けていたけど、専業主婦になってからは病院へ行くこともなかったから。
検査室に通じるトイレの小窓から尿の入った紙コップを差し出し、再び、待合室で待っていると、看護師に呼ばれた。
「田中さ〜ん、こちらのカルテを持って、突き当たり八番の産科・婦人科へ行って下さい」
「……えっ?…はい。」
スクッと立ち上がると、診察待ちの混雑した人の間をすり抜け、長い廊下を歩いた。
ピンクのファイルに挟まれたカルテには、ドイツ語とともに『?』の文字が記載されていた。
胸がドクンと高鳴る。
まだ、結果を聞いたわけではないけれど、今から向かう場所が、私の新たなスタートになりそうな予感がして……。


