「真理ー―ーっ!!!」
額に浮かべた大粒の汗を迸らせ、私の上に覆い被さったまま、拓也は果てた。
「気持ち良かったよ……ありがとな、真理」
髪の毛を優しく撫でながら、唇にキスを落とした拓也は、そのまま眠りに就いた。
私は、すごく冷静だった。
頭の中は、拓也から解放された喜びと賢司のことで埋め尽くされていた。
夫婦だったら、必ずある儀式――
たとえ、それが義務であったとしても……
避けて通ることはできない。
隣で寝息を立てている拓也を起こさぬよう、静かにベッドから立ち上がった。
廊下の明かりを頼りに、充電器ごとコンセントから抜き取り、リビングへ移動した。


