――ギシッ
体勢を変え、私の上に覆い被さると、拓也はゆっくりと身体を動かし始めた。
それに合わせ、かすかにベッドが軋む音がする。
このダブルベッドは、結婚前、義母と一緒に買いに行ったものだ。
仕事がどうしても抜けられない拓也の代わりに、四国から出てきた義母が、買い物に付き合うと言い出した。
やんわりとお断りするも、「一人だと悩むでしょう。私が選んであげるから」と半ば強引に押し切られた。
渋々、向かった家具屋で、淡々と買い物を済ませた私と義母。
残るは、寝具のみとなった。
「真理さんの好きなのを選びなさい」と義母は言うけれど、胸の内は複雑だった。
だって……
私たち、夜はこうして二人で寝ています、と識らせるようなものだから。
シングルベッドを2つにするか、ダブルベッドにするか、決めかねていた。
「うちは、お父さんとセミダブルで30年一緒に寝てるのよ。布団を干すのもラクだし便利よ!」
義母のこの一言で、私たちもダブルベッドに決めた――。


