「真理、もう寝たのか?」
ベッドのすぐ横で、酒の臭いのする拓也がしゃがんで、顔を覗き込んできた。
顔を顰めたくなる臭いを我慢しながら、努めて寝ているのを装った。
少しだけ、辛抱すれば……。
少しだけ……。
寝ているのを確認すると、大概、夜の生活を諦める拓也。
今夜も、そうなるはず……と、思っていたのに――。
今夜の拓也は、違った。
身体を揺すり、執拗に私に迫ってきた。
「眠いからやめて……」
そんな言葉など、全く耳に入らない様子だった。
「真理、ここんところ、いつも先に寝ちゃうだろ?だいぶご無沙汰だよな」
と、耳たぶに熱い息を吹き掛けながら、器用に私の服を脱がしていく。


