だんだんと強さを増す、窓ガラスに打ち付ける雨。
まだ昼間だというのに、日が暮れたように真っ暗な空。
これから身に起こる、何かの前触れのようで、心が騒めき立った。
その晩、拓也が帰ってきたのは、パチンコ屋の就業時刻ギリギリだった。
稼いでくると言ったわりに、収支は赤字。
粘りに粘った挙げ句、この有様。
先にご飯を済ませていた私は、拓也の話には目もくれず、毎週楽しみにしているドラマに釘付けだった。
……というよりも、そういう素振りを見せた。
拓也とゆっくり顔を合わせて話す心境には、どうしてもなれなかった。
次週の予告を見終え、「お風呂に入ってくるわ」と、席を立った。


