皆、口を揃えて、女性社員は同じことを言う。
『母性本能をくすぐられる』
『永遠の男の子のような感じ』
『色気がある』
どれも同じ匂いを嗅ぎとっての言葉なのだろう。
でも……
当の本人は、女の子からのアプローチを喜ぶどころか、あからさまに迷惑そうな態度しかとらなかった。
「あんなふうにモテたら、もっと遊びそうなものなのにな。
うーん、もったいない!」
そう言った瞬間――
「……イテッ!何すんだよ!」
テーブルの下で足を蹴られた木場くんは、顔を歪めながら「それが賢司の魅力なのかもな」と、付け加えた。


