バックから携帯を取り出し、時間を確認すると、午前四時を過ぎていた。
「うわっ…!もう、こんな時間。四時過ぎてるよ!」
「おぉ!本当だな」
ポケットから携帯を取り出した賢司も、少し驚いた様子だった。
見上げると、真ん丸お月様がまだ顔を覗かせていた。
「ごめんね。こんなに遅くなっちゃって…」
「何が?俺は、全然平気だけど。寧ろ、嬉しいけど」
さらりと言い放つ賢司の言葉が、耳から離れない。
……嬉しい?
私と一緒に過ごせて、賢司も嬉しいの?
……ほんとに?
私は、嬉しいよ。賢司と一緒に過ごせて。
なんで、こんなに胸がドキドキするんだろう。
だんだんと空が白み始めてきた。


