「今日だけは、旦那に内緒な」 「…キャッ」 突然、ぐいっと肩を抱き寄せられ、賢司の胸元に吸い込まれた。 ドクン…ドクン… 激しく高鳴る鼓動。 「嫌?」 頭のてっぺんから聞こえるその声に、身体中に電気が走ったようだった。 嫌、なわけなどない。 ついさっきまで、心から望んでいたことなのだから。 「今日だけ、こうさせて」 そう、耳元で囁かれた言葉に、一瞬、拓也の顔が浮かんだ。 なんだか悪いことをしているみたいで、心臓がバクバクと音を立てた。 でも――