『本当は私も賢司のこと……』 とは、言えなかった。
できることなら……
今すぐ、想いを伝え、賢司の胸に飛び込みたかった。
本当に好きだった……賢司のことを。
あの頃――
一晩中、賢司のことを考えて、眠れない日もあった。
賢司と過ごした日々は、キラキラしていて、時を経ても思い出が色褪せることなんてない。
私の青春時代の1ページを飾ってくれた人。
これからもずっと、私の胸に生き続けるはず――。
溢れだす想いに、自分でもどうしたらよいのか分からなかった。
ただただ……
目の前にいる賢司との時間が永遠になればいいのに――。
そんなことばかり考えていた。


