「俺さぁ、ずっと真理のこと好きだったんだ。でも、二人の関係を壊したくなくて……言えなかった。 留学から戻ったとき、会いに行こうとしたんだけど、そのときは彼氏がいることを知って……。 今回が、ラストチャンスかなと思った!」 「………」 嘘…… 嘘でしょ……そんなの。 シンジラレナイ。 私があのまま賢司のことを待っていたら、今頃…… こんなことって……あんまりだよ。 声にすらならなかった。 口元に手を当て、わなわなと震える身体を必死で抑えた。