私は――…

多分、クラスメイト全員からいじめられてるんだとおもう。

なんでイジメがはじまったのかもわからない。


気付いたら一人。


気付いたら私の周りに人はいない。


リーダーは多分由梨。


「ただいま帰りました」

「おかえりなさいませ。お嬢様」


私は、社長の娘。

小さな会社の社長ってだけだけど。


「お嬢様、お疲れのようですが、何かありましたか??」

「李香、いまは二人だけなんだから、そんな敬語使わなくても…」

「あっ……つい癖で」

李香と私は幼馴染で、李香は私の家でメイドとして働いている。

「また由梨にお金とられちゃった…」

「また!? 由梨って人ほんと最低だよね」

「私が悪いの。私が弱いから…」


そう。

私が弱いからいけないの。

私がもっとハッキリ断ればいいだけ……