しかしそれを許さないで来たから、今のアルカディアがある。


一人の権力者の気分や都合に合わせていって成立するほど…簡単に平和は手に入らない。



それはこれまで、人類の歴史が何度も証明してきたことだ。



だからカイザーはアルカディアにおいて、まるで自らが影であるかのように、クレバーに冷淡にコントロールルームのトップであったのだ。

こんなに優しい笑顔を持ちながら。


三人がここに来た日、カイザーは三人にアルカディアを出ると言う選択肢はないと言った。


その彼が今は外に出ろと言う。


ここは三人が求めるアルカディアではないと…。



アルカディアの掟を破る代償は…



三人にはわかっていた。