夏休みに入ると部活をしていない一は殆ど家で過ごすようになった。
親父とは樹里の話はしていない。
親父に告白したという樹里の言葉を確かめたかったが、いざ本人を目の前にするとどうやって切り出したらいいのかわからなかった。
あれから三回程樹里のアパートにも行ってみたみたけれど、一度も入れてもらえず、オートロックの自動ドアに映る自分の姿を虚しく見つめるだけだった。
そんなある日の夜、珍しく親父の携帯が鳴った。
狭いアパートなので、隣の部屋にいても会話はつつぬけだ。
一は親父の言葉にそっと耳を傾けた。
「なんだ、君か。……今から?まあ明日は休みだけど……」
今日は金曜だった。
「そう言われても、え?来てんの?」
同僚だろうか。それともまさか……。
嫌な予感が走った。
「わかった。少し話を聞くだけなら。今行く」
小声でそう言うと親父は部屋を出て行った。
一は慌てて後を追う。
親父に気付かれないよう外へ出てアパートの下を覗き込んだ。
瞬間、心臓が凍り付いた。
親父とは樹里の話はしていない。
親父に告白したという樹里の言葉を確かめたかったが、いざ本人を目の前にするとどうやって切り出したらいいのかわからなかった。
あれから三回程樹里のアパートにも行ってみたみたけれど、一度も入れてもらえず、オートロックの自動ドアに映る自分の姿を虚しく見つめるだけだった。
そんなある日の夜、珍しく親父の携帯が鳴った。
狭いアパートなので、隣の部屋にいても会話はつつぬけだ。
一は親父の言葉にそっと耳を傾けた。
「なんだ、君か。……今から?まあ明日は休みだけど……」
今日は金曜だった。
「そう言われても、え?来てんの?」
同僚だろうか。それともまさか……。
嫌な予感が走った。
「わかった。少し話を聞くだけなら。今行く」
小声でそう言うと親父は部屋を出て行った。
一は慌てて後を追う。
親父に気付かれないよう外へ出てアパートの下を覗き込んだ。
瞬間、心臓が凍り付いた。

