玄関のドアが開く音で目を覚ました時には三時を過ぎていた。
家に帰って来たのが11時過ぎだったので三時間以上眠っていた計算になる。
冷房の効いた室内はひんやりとしていて一は無意識のうちに薄い毛布に包まっていたようだ。
ズボンのポケットから携帯電話を取り出すと、着信を知らせるライトがチカチカと点滅していた。
画面を開くとメールも届いていた。
着信は樹里からで、メールは父からだった。
父のメールを開く前に樹里に電話をかけ直す。
着信時間は2時50分と、そう時間は経っていなかった。
しばらくコール音が鳴った後、受話器の向こうから樹里の声が聞こえる。
『……もしもし』
「あ、先生?さっき電話した?」
『あ、うん』
「何?」
何となく樹里の声は掠れていた。
『うん。えっと、今日の行き先、一くんどこ行きたいかと思って』
「あー。別に何も考えてなかった」
『そっか。時間は?何時まで大丈夫そう?』
「何時でも。男だし連絡さえ入れとけば大丈夫」
『……じゃあさ、花火見に行かない?』
家に帰って来たのが11時過ぎだったので三時間以上眠っていた計算になる。
冷房の効いた室内はひんやりとしていて一は無意識のうちに薄い毛布に包まっていたようだ。
ズボンのポケットから携帯電話を取り出すと、着信を知らせるライトがチカチカと点滅していた。
画面を開くとメールも届いていた。
着信は樹里からで、メールは父からだった。
父のメールを開く前に樹里に電話をかけ直す。
着信時間は2時50分と、そう時間は経っていなかった。
しばらくコール音が鳴った後、受話器の向こうから樹里の声が聞こえる。
『……もしもし』
「あ、先生?さっき電話した?」
『あ、うん』
「何?」
何となく樹里の声は掠れていた。
『うん。えっと、今日の行き先、一くんどこ行きたいかと思って』
「あー。別に何も考えてなかった」
『そっか。時間は?何時まで大丈夫そう?』
「何時でも。男だし連絡さえ入れとけば大丈夫」
『……じゃあさ、花火見に行かない?』

