仕事もしていない義務教育も終えていない、法律的にも結婚ができない一。
仕事をしていてしっかりと樹里を支えられる「大人」の男が本気で樹里を狙えば一に勝ち目はない。
樹里を信じていないわけじゃない。
でも、この自信の無さは誰にも拭えない。
「先生、来月俺誕生日」
「知ってる7月16日でしょ。プレゼントあげるね」
「先生の誕生日は今月末だろ?」
「うん。来週28日」
「俺も、プレゼントあるんだ。高価なものは用意出来なかったけど、28日は会えないから今日渡す」
一は言って立ち上がり、棚の上に置いてあった包みを手にして樹里の横に座った。
「…嘘みたい」と樹里が小声で漏らす。
「嘘?」
包みを開きながら一は樹里を見た。
「だって、もらえると思ってなかった」
プレゼントを目にする前から嬉しそうに瞳をうるます樹里がおかしくて一は思わず笑う。
「あげるよ。俺ってそこまで期待されてないんだ?」
ついつい意地悪がしたくなって不満げに言ってみる。
「違うけどっ」
「ホント、卑怯なプレゼントだからそんな喜ばないで」
純粋に喜ぶ樹里に申し訳なくて一は俯きながら取り出したプレゼントを手に握り締め、樹里の左手を掴む。
仕事をしていてしっかりと樹里を支えられる「大人」の男が本気で樹里を狙えば一に勝ち目はない。
樹里を信じていないわけじゃない。
でも、この自信の無さは誰にも拭えない。
「先生、来月俺誕生日」
「知ってる7月16日でしょ。プレゼントあげるね」
「先生の誕生日は今月末だろ?」
「うん。来週28日」
「俺も、プレゼントあるんだ。高価なものは用意出来なかったけど、28日は会えないから今日渡す」
一は言って立ち上がり、棚の上に置いてあった包みを手にして樹里の横に座った。
「…嘘みたい」と樹里が小声で漏らす。
「嘘?」
包みを開きながら一は樹里を見た。
「だって、もらえると思ってなかった」
プレゼントを目にする前から嬉しそうに瞳をうるます樹里がおかしくて一は思わず笑う。
「あげるよ。俺ってそこまで期待されてないんだ?」
ついつい意地悪がしたくなって不満げに言ってみる。
「違うけどっ」
「ホント、卑怯なプレゼントだからそんな喜ばないで」
純粋に喜ぶ樹里に申し訳なくて一は俯きながら取り出したプレゼントを手に握り締め、樹里の左手を掴む。

