少女アリスの唄



「なによう、つれないなあ」



ムスッと拗ねたように跳ねるボール向かって歩き出す。みんなが唖然とする中で、波奈がボールに触れた瞬間──



「え……は、波奈?」
「青が…いない…!」
「嘘、だろ…」



──波奈は、ボールと共に、跡形もなく一瞬で消えてしまった。