「扉を開けるから、ダンベルだけ取ったら本当に出て行ってくれる?」 「ああ、約束する。」 仕方がない。 そっとゆっくりとノブを回した。 1人分ギリギリ入れるだけ開ける。 「どうぞ。」 「どうしたんだよ?」 不思議がる良一。 「な、何もないけど…、今日は忙しいから。」 「悪いな。」 良一は部屋に入ると、ダンベル2個を軽々と持った。 「ん?」 視線が止まった。 その先にはこんもりを膨らんだ布団の山。 どう見ても不自然。 ヤバい。 バレる。 どうしよう。