いきなり私の両手を握り締めて見つめてくる。
ウルウルとした目。
「飛鳥のライブに女の子のファンが来たの、初めてだったから。その人が同姓同名だなんて素敵過ぎて。もう本当に嬉しくて!」
飛鳥ちゃん。
同姓同名の理由でここに来たのは間違いじゃなかったのね。
それにしても。
純粋なんだね。
可愛い上に純粋だなんて。
天はこの子にどれだけの魅力を与えるのさ。
「でも、明日香さんは迷惑ですよね?」
「ううん、そんな事無いよ。」
「ホントですか!?飛鳥嬉しいですっ!」
分かったから、手を離せ。
「まぁ、一回落ち着こうよ。」
手を離してくれないのでこちらから離して落ち着かせる。
座り直してお茶を飲む飛鳥ちゃんを向かい合って見つめる。
さすがの私でも、初めての女の子のファンだの、同姓同名だの、って事で尋ねて来るとは思えない事は分かるのよね。

