呆れながら窓から外を眺める。

澄み切った青空。

いい天気…。

良一…。

飛鳥ちゃんのシークレットライブで見せた優しい一面。

そっと肩に掛けてくれたジャケット。

素敵だったよ。

でも良一…、炭酸飲料は勘弁してね。

私、炭酸苦手だから…。


「ん?」


外を眺めながら校門に目を向けると外の道路の脇で誰かが立っているのがチラリと見えた。

電信柱に体を隠しながらキョロキョロと辺りを見回している。

明らかに不審に見える。


「誰だろう?怪しい…。先生に言った方が良いのかな?」