「樋口、です…。」 「ホントですか!?」 私の苗字を聞いて目を見開いて驚く飛鳥ちゃん。 その顔もとても可愛い。 チラリと横目で良一を見てみる。 良一はすっかり飛鳥ちゃんに見惚れている。 「ホント、です…。」 精一杯の声で肯定した。 「飛鳥嬉しいです!同姓同名の方がファンだなんて!」 「私も、同姓同名のアイドルの方がいて嬉しいです…。」 そう言うしかない。 「みんなぁ、こちらの可愛い彼女さんの名前もひぐちあすか、って言うですって!」 大きな声で発表する飛鳥ちゃん。