「褒めたいんならはっきり本人に聞こえるように言いなよ。」
「それはダメ。」
「どうして?」
「これでも俺、シャイだから。」
さっきまで招待客の皆さんと一体化してさんざん踊っていたのに、どの口が言うのですか。
「そうですか。」
まぁ、いいけど。
飛鳥ちゃんは次々に写真撮影を終えて行き、パソコンからプリントアウトされた写真に手際よくサインを書いて行く。
どんな風貌のファンにでも、ニコニコと接していき、笑顔で話しながら進めて行く。
デビューして数ヶ月だと聞いていたが、すでにプロのアイドルだな。
劇団に入っていた事が生かされているのだな、と感心してしまう。
そして、あっという間に私と良一の番が回ってきた。

