ステージ上の飛鳥ちゃんに群がってる招待客の皆さんと一体化していた。
飛び跳ねて、手を上げて、一緒に踊って。
チラチラ見える横顔はニコニコ笑顔。
飛鳥ちゃんのデビュー曲で泣いて、他人の曲で踊るのかよ!
他の招待客の皆さんみたいにはならないで、って願ってたのに…。
よく分からない。
私には良一の心理が分からない。
ただ。
自分の肩に手を当てる。
ジャケットの温かみはまだまだ感じた。
「あれ?」
曲の合間に、飛鳥ちゃんが突然話し出した。
「後ろの方に女の子がいるね!」
薄暗いので、おでこに手を乗せて光を遮りながら前屈みになって飛鳥ちゃんが見つめている。
明らかに私を。
飛鳥ちゃんに倣って、招待客の皆さんも一斉にこちらを振り向く。

